ただ読んだ本を記録していくだけのここ

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3月のライオン12巻、あかりさんは結婚したいのかな?

3月のライオン、最新刊ではあかりさんがヒロインすぎて、読者のあいだで、あかりさんは誰と結婚するんだとざわめいている様子。

でかい鍋にいっぱいの白玉を守るためにこけそうになるあかりさんを島田さんと先生が支える、それで、すわお相手は島田さんか先生か!みたいな展開になっていたけど、あかりさん見てよ。白玉のことしか考えてねえから。
島田さんも先生もいいと思うんだけど、この作品でぶっちぎりの「嫁こねえキャラ」は私は土橋さんだと思ってる。
私はあかりさんには土橋さんがいいんじゃないかと考えている極少数派である。
あの年老いた善良すぎる土橋さんの両親(結婚をほんのり心配していた)を、私は覚えている。
あの両親を、羽海野先生が放っておくはずがない。
そう思うだろう?

しかし難点は、あかりさんも土橋さんも「結婚したい」とは考えてないことだ…。
そう、盛り上がってはいるけど、あかりさんは特に「結婚したい」とは言ってないんだよね。
周り(特に桐山くん)が、あかりさんを結婚さそうとしてるから、ついつい「あかりさんは結婚したほうがいい、幸せになれるはず!!」と考えてしまうけど、あかりさん本人はどう思っているのか…
食べ物のことばかり考えているし…
なんか勝手に話進めんなよなあ、とやっぱり思うのだった。桐山くんは怖い。ガチな方向で私は怖い。
そのうちモモの結婚相手まで探し始めそう。
じいちゃんの葬儀まで取り仕切りそう。
川本家の皆が消耗してしまわないだろうか。

9月読書メーター(2016)

レンタル多し。
ささやななえ吉野朔実図書館にたくさんあって嬉しい。
シュトヘル」と「たそがれたかこ」は買って、それから急いで読む。
最近は漫画を読むと「漫勉」のテーマソングが脳内に流れる。勝手に作画風景を想像してしまう。


2016年9月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:2925ページ
ナイス数:22ナイス

たそがれたかこ(8) (KCデラックス BE LOVE)たそがれたかこ(8) (KCデラックス BE LOVE)感想
マキッペと一花ちゃんが近付いてくれてうれしい。最後、不穏な感じで終わったけれども、一花ちゃんがどうしてそうなってしまったのか、は知りたい。
読了日:9月23日 著者:入江喜和
シュトヘル 13 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)シュトヘル 13 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)感想
ハラバルが楽しそうで良かった…
読了日:9月20日 著者:伊藤悠
東京タラレバ娘(6) (KC KISS)東京タラレバ娘(6) (KC KISS)感想
香、やっぱホルモンバランスの乱れだったね。登場人物全員に腹が立ってきた…
読了日:9月17日 著者:東村アキコ
ネオ寄生獣 (アフタヌーンKC)ネオ寄生獣 (アフタヌーンKC)感想
太田モアレさんのがいちばん面白かった
読了日:9月17日 著者:遠藤浩輝,竹谷隆之,萩尾望都,PEACH‐PIT,平本アキラ,真島ヒロ,皆川亮二,植芝理一,太田モアレ,韮沢靖,熊倉隆敏,瀧波ユカリ
ぼくだけが知っている 5 (マーガレットコミックス)ぼくだけが知っている 5 (マーガレットコミックス)感想
難しい最終話だった…
読了日:9月15日 著者:吉野朔実
ぼくだけが知っている 4 (マーガレットコミックス)ぼくだけが知っている 4 (マーガレットコミックス)感想
相変わらず今林くんすばらしすぎ。「助けたいってことを押しつけちゃダメなんだ」
読了日:9月15日 著者:吉野朔実
ぼくだけが知っている 3 (マーガレットコミックス)ぼくだけが知っている 3 (マーガレットコミックス)感想
佐藤さんのスパイごっこ、らいちとおとうさん、ふたりの晩餐、かわいかったなあ
読了日:9月15日 著者:吉野朔実
ぼくだけが知っている 2 (マーガレットコミックス)ぼくだけが知っている 2 (マーガレットコミックス)感想
「プレゼントは暴力」に目から鱗。今林くんすばらしすぎ。
読了日:9月13日 著者:吉野朔実
ぼくだけが知っている 1 (マーガレットコミックス)ぼくだけが知っている 1 (マーガレットコミックス)感想
大島弓子の「夏の夜の獏」みたいなことかと思ったら違った、冒頭の兄の話が印象的。
読了日:9月13日 著者:吉野朔実
生霊―ささやななえこ恐怖世界 (角川ホラー文庫)生霊―ささやななえこ恐怖世界 (角川ホラー文庫)感想
「空ほ石の…」を探していた。押し入れ見れない
読了日:9月12日 著者:ささやななえこ
黒祠の島 (新潮文庫)黒祠の島 (新潮文庫)感想
いい閉鎖感だった!やはり島の分限者の御屋敷には開かずの間と隠された存在があると雰囲気でる!
読了日:9月12日 著者:小野不由美
評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」感想
ナンシー関の好きな文章いっぱいあったなあと思い出す。
読了日:9月1日 著者:横田増生

読書メーター

中原中也「汚れつちまった悲しみに」

汚れつちまつた悲しみに…―中原中也詩集 (集英社文庫)

汚れつちまつた悲しみに…―中原中也詩集 (集英社文庫)

ふるさとに帰ると中原中也を思い出す。
中原中也はなつかしい。会ったことはないけどなつかしい。
中原中也の見ていた景色を私は思い出すことができる。
中也の育った場所を、私はよく知っている。

5年前、もう5年前になるのか、中原中也記念館に行ったことがある。そこは静かで洗練された空間であった。
そこで、もう既に知り尽くした中也の濃い一生を振り返った。
中也は見目麗しい少年であり神童であった。
私は中也と同じ時代に生きていたら近づくこともできなかっただろうと思う。
私は中也がもうとうにいないこの世に生きているおかげで中也に近付くことができる。
両親の名前から兄弟から結婚相手から子供の名前からなにやらなにまで知ることができる。どんな習字を書いていたのかも。
作品も好きなだけ読める。

中也には国語の時間に出会った。ベタベタな出会いだ。
中原中也は、まず男前であったこと、同郷であったことや夭逝したことや不穏でありながら心地よいリズムを保ってなんかいも唱えたくなるような詩をつくるところ、全てが完璧だった。
そして詩集を買った。
詩集なんてものを買う日が来るとは。…詩集だぞ。
私は詩集を買う女…
と黄昏ながら中原中也を胸に抱いて今日も唱えるのは、思えば遠くへ来たもんだあのころの俺はいまいずこ。


湯田温泉、行ってみてね。
中原中也記念館

シュトヘル13巻 シュトヘルは女の子?を考えたい

シュトヘル 13 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

シュトヘル 13 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

ハラバル生きてた…よかった…
ハラバルはシュトヘルの強敵(とも)的な存在なのだろうか。
共闘して「愉しい」と思えるようになったハラバルには余裕が出来てて心からほっとする。
ハラバルには子供が似合う。

それにしてもスドーってどこにカテゴライズすればいいのかわからない。
スドーはシュトヘルの体(れっきとした女体だ)でも男子みたいにふるまう。男子みたい、というより、スドーのままふるまっていて、「いま自分が女だ」っていうことには全然頓着していない。
ユルールにキスされても、全力で「ゲー!」みたいになってたし、たぶんヴェロニカにも男として惹かれたんだろうし、不思議な感じがする。
女体に転生した男性は女体に引きずられがちなのに…(私調べ)
スドー、不思議だ…。いや、もともとシュトヘルが「女」を出していないから不自然に見えないんだけれど。

ここへきて、シュトヘルの女性性、を考えたい。
シュトヘルはあまりにも女を出さない女すぎて、むっちゃ気になる。シュトヘルになる前、女の子なのに男にまじって戦ってたこととかも変だ。
しかし、実際美人なんだろう。モテてるし。ナチュラルにモテてるし。
数々の男の関心を引き付けつつも、シュトヘルは女を出さないのがすごい。気になる。
だから、ユルールとシュトヘルの関係、どこにもカテゴライズできない。
なんなんだろうねこのふたりの関係は。
おねショタ…が一瞬頭を掠めたものの、しっくりこない。(ユルールはショタだがシュトヘルはおねえさんか…?ちがうだろ…?)
最後に、ふたりはキスをしていたけれども、ふたりの間にあるものは恋愛ではないだろう。たぶんキスでしか愛情表現ができなかったんだろうな。と思う。あまりにもシュトヘルが「女」でないせいで。
しかし、時々シュトヘルが「女」であることを思い出させるシーンがあって、それが「男性からの視点」であるので作者はやはりシュトヘルを女性として描いてるんだなあと思ったり…
シュトヘルの女性性、1巻から読んで研究します。したところでどうということはないのだけど。


復讐に燃えるメルミが激しかったね。大人になって、すごい美人になって、ヴェロニカみたいになるかもね。

ヴェロニカで思い出したけど、ヴェロニカは「女」を出しまくってて、シュトヘルと対極の位置にいるね。こりゃヴェロニカも交えて研究しなならんな。

「ぼくだけが知っている」プレゼント暴力のはなし

本や漫画を読んでいると、私がもやもやと感じていたことを的確に表現してくれている言葉に出会う。
それは私の視界を広げて明るくしてくれる。

今日は吉野朔実の「ぼくだけか知っている」2巻を読んでいたら「プレゼントって暴力だから」というセリフがあった。
私は雷に打たれた。ピシャーーンとなった。
セリフには続きがあった。「だからあげるのももらうのも僕は苦手だな」。
(これ小4のセリフだぜ、やれやれ)

ああー!あー!これ、これや~!

プレゼントの押し付けがましさを「暴力」って表現してしまう潔さにしびれた。
私も暴力をふるってきましたよ。
ふるわれてもきましたが。
プレゼントは難しい。やりすぎるとしんどい。
つうかタイトルが「プレゼント暴力」だったので
まるまるプレゼントの話だった。子供にあげるプレゼントも、もちろん暴力になります。
安易なプレゼントはやめたい。

「ちいさいお姉さま」って話もよかったな。
主人公・らいち(小4)のお母さん(36)が、らいちのクラスメイトのキリリとした女の子葛木艶子ちゃんにドキドキするの。
お母さん、わかってるう!私も葛木艶子ちゃんが好き。
「スタイルのない人生なんてクズよ」