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ただ読んだ本を記録していくだけのここ

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シュトヘル終わっちゃった

シュトヘル 14 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

シュトヘル 14 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

シュトヘル終わってしまいました。
ずっと凄まじかった。

シュトヘルは最後までシュトヘル、ユルールは最後までユルール、ハラバルもハラバルのまま、ヴェロニカさえもヴェロニカのまま終わったところがこの漫画は最高だった。
自分のしたいことをやり遂げた感。なんとすっきり。
ヴェロニカの最後のドイツ語(ドイツ語だよね?)、震えた。

私は、ハラバルが救われるところを見たいと思っていたのだけどハラバルは自分が救われたいとは思っていなかったね。私が勝手に思ってただけで、私はハラバルが死ぬところを見たくなかっただけだった。
ハラバルは死ななくて、ずっとユルールの兄さんであった。私はそれがうれしい。だいぶ初期、まだ小さかったユルールがうたた寝を始めたとき、おぶって寝床まで連れていったハラバル、あのシーンが私は大好きなのだ。

ユルールとシュトヘルのふたりはどこにカテゴライズすればいいのかわからない関係だったので(私は、恋愛ではないと思っている)、ユルールとハラバルの「兄弟」というはっきりとした関係ばかりに注目してしまったのだろう。

さて、私はシュトヘルの女性性というものも気になっていたのだけど最後までシュトヘルは「オンナ」を出さなかった。「オンナであること」を否定もしていなかった。意に介していなかった。そこがよかった。
シュトヘルを女扱いするのは大概敵、シュトヘルは敵によって「女」という記号で呼ばれるだけ。
シュトヘル(あるいはスドーinシュトヘル)に思いを寄せる男性もいたが、それはシュトヘルに気付かれることなく宙に浮いていた。
最高な女性キャラクターだったと思う。

ユルールとシュトヘルは恋愛ではないと決めつける私も、スドーとスズキさんは恋愛すればいい、むしろ結婚してくれ、なんて思う。

この漫画は歴史ものゆえバタバタとキャラクターが死んでいくけれど、死んだキャラクターはあとがき漫画「居酒屋あの世」に出演できる、そんな優しい&楽しい救済措置があった。
本編とのギャップが面白く、時系列でいうとだいぶ初期に死んだシャキラがヴェロニカを待ち続ける、そんなエピソードもあって、「居酒屋あの世」の最終回もとても最終回っぽくて良かった。

面白かったな。
グダグダ綴ったけれども、私は百合色強めなところも、気に入っている…
伊藤先生の描く女体は最高じゃないですか??