渡辺ペコ ボーダー
本屋にて、 なんか、私のレーダーに引っかかる。
レーダーつうか、妖怪アンテナつうか。
手に取ってみると、帯に
僕が惚れた女性は「○○」でした。
(カギカッコの中は、ぐしゃっ!と字がつぶしてあったのでこういう表現しかできん!)
とあった。
ピーン。
で、買って読んで、あらやっぱり。
僕が惚れた女性は「元・男性」だった。
ああ、おもしろい。
私のアンテナは冴えてると思う。
自分の好きそうな漫画を探し当てるアンテナ。
件の元男性の女性、種田さんはすごくキレイだ。
34歳、バツイチ子持ち。
その人を21歳の就活中の大学生・清田くんは好きになってしまうのだけど、
「わたし3年前まで男だったの」とカミングアウトされる。
そこで一旦物語は過去へ飛んで、
まだ男だった種田さんが奥さんに「女になりたい」という気持ちを打ち明ける話になる。
この気持ちに対して、奥さんの
「わたし本気で抵抗するからね
ようちゃん(種田さんのこと)の欲求がホンモノなら
わたしのしかばねを越えるつもりでかかってきなよね」
という言葉が重すぎる。
これからの、夫婦間のうんざりするような話し合い、気持ちの整理があるんだろうな。
まあそりゃそうだ。
主役の子が大学生、就活中ということもあって、
種田さんとの関係だけじゃなくて
同じ大学の女の子との付き合うか付き合わないかの関係のことや
仕事、未来のことなんかにも悩んでいて
うん、おもしろい。