ただ読んだ本を記録していくだけのここ

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鎌谷悠希 ぶっしのぶっしん 鎌倉半分仏師録 1巻

 

 ウェブで連載が始まった時に狂喜乱舞した私、さっそく単行本も買っちゃう。

 

絵はすごく綺麗、やはり仏の造形は美しい。

主人公の想と半身がくっついてしまった明星菩薩はしなやかでかわいい。

四天王も、「ッギャーーー!!」とのけ反りたくなるほど、かっこよかった。

 

だけど、だけど、ウェブで読んでいたときには気にならなかったことが、こうやって単行本でまとまった形を読むことで、もやもやと気になってくるのだった。

 

…なんか…セリフが軽い…?

鎌倉時代の設定なのだけど、あったりまえのように、「コスプレ」「アイドル」「バトンタッチ」などの言葉が飛び交っている。

…うーん、きっと、読みやすいようにしてあるのだろう。

だけど、なんとなく、「チャラさ」を感じてしまった。

わかる、わかるよ、フィクションだし、「仏像を媒体に、仏を呼び出すことができる」という設定で、これは歴史ファンタジー漫画なんだということだし、時代背景をしっかりしろよなんていうことはそんなことはどうでもいいことだ。

だけど…ちょっと…アナクロニズムが過ぎやしないだろうか…

と思うのでした。

うーん、どうしたもんか、「日出処の天子」の厩戸王子だって、「クリアーだな」とか言ってたのに、なんでこれはこんなに気になるんだろう。

頻繁だからかな。

でもあと、なんで運慶の次女だけが関西弁なんだ?とか、そういうのも気になる。

 

うーむ、だけどこれは読み続けるだろうな。

帯で、中村光が「次は誰が動き出すのかワクワクしています!」と書いていたのと、全くおんなじ期待で読み続ける。

天竜八部衆如意輪観音不動明王の従者、制多迦童子と矜羯羅童子が見てみたい!!