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ただ読んだ本を記録していくだけのここ

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藤原マキ 私の絵日記

 

私の絵日記 (学研M文庫)

私の絵日記 (学研M文庫)

 

 私は、お笑いコンビのロッチのコカドケンタロウをテレビで見る度に、つげ義春を思い出す。
これは、私だけなんだろうか。
つげさんの写真を見ると、全然似てないように思えるし、どこかしら似ているような気もするし、でも私の中ではコカドケンタロウ=つげ義春という法則が出来上がっていて、コカドケンタロウテレビ出演を見ながら「無能の人」「ゲンセンカン主人」「義男の青春」か…などとひとりでつげ作品を思い出している。
ロッチはおもしろいと思います。

と言うわけで(どういうわけだ)藤原マキさんはつげ義春の奥さんで、この絵日記は夫のつげさんと、息子の正助君との日常を描いたもので非常に面白いです。

最初はつげ家の生活ってどんなもんなんじゃいっていう純粋な興味をもって読んでいたんだけど
だんだんと藤原マキさんの「主婦目線の心の移ろい」に心を持っていかれ、
ああ~~そうそうわかるわかるうう!!ってつげ義春のことそっちのけで藤原マキさんに賛同しまくっていた。
気晴らしにひとりきりで都会へ買い物へ出たものの、夫と子供のことが気になって逆に疲れたエピソードとか。

かわいいな、と思ったのは、すごく気に入った赤いハイヒールを買った日の夜、うれしすぎてその靴を枕元に置いて寝た話。
かわいい。
ある日の晩ごはんのおかずを、「昔の公家さんの食事みたい」って表現してたところも好き。公家さんだって。

絵日記だから、絵ももちろん描いてある。
すごく素朴で、それでいて部屋のディティールや小物などがしっかり書き込まれてあって、見ごたえがある。
絵本のような絵だ。
つげ義春も、似てる似てる。のっそりした感じが似てる。

いやあ、これ絶版してる…
良かった、母が持ってて。