ただ読んだ本を記録していくだけのここ

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5月27日、フラッシュバック読書

今日の本


内田春菊ファザーファッカー
ゲロ吐きそうなほどのDV、パワハラモラハラ、セクハラのごった煮。
も、もうやめてくれ…!と叫びだしそうになるけど、主人公の静子の淡々としている語り口と、そんな中でも楽しみを見いだしてこっそり漫画描いたりしてるシーンが差し込まれて正気を保てた。
「物陰に足拍子」思い出した。

 


しかしこれ、実体験と重なる人はかなりつらいフラッシュバック読書になる。


私は、小説や漫画やドラマなんかでも、誰かが理不尽に追い詰められる話は心臓がバクバクしてまるで自分が追い詰められているかのような気になって死にたくなる。
自分が追い詰められて、謝るしかなくて、何に謝っているのかわからなくなるくらい謝っても許してもらえなくて、尊厳を奪われるすごく嫌な罰を選ばされていた過去を思い出すのだった。
例えば静子が成績が下がったときに、「私は勉強をさぼりました」と書かれた紙を首からぶら下げて近くの男子校の前に立ってこいといった罰をさせられそうになっていた。こういったことを、私もさせられそうになったことがある(それも立派な大人になってからだ)。
文字から目を離せなくなって、何で知ってるの、と思って、あとは、どいつもこいつもやり口はおんなじなんだなあということも思う。
なら読むなよと思うけど、読んでしまう。大丈夫、と思いたいのだった。


今日は以上です。