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ろくべえまってろよ の灰谷健次郎さんのうれしいきもち

ろくべえまってろよ (ぽっぽライブラリ みるみる絵本)

ろくべえまってろよ (ぽっぽライブラリ みるみる絵本)

まー、なつかしーと思って図書館で借りて来た。
深めの穴に、ろくべえ(犬)が落ちてしまって、いちねんせいがやんやと相談してアレコレやって助けるはなし。
関西弁の子のなかに標準語の子もいたりして戸惑う。

カバーの折り返し部分に載っていた、作者の灰谷さんの話の味わいがすごい。

ぼくはむかし、こじきのオッサンに、たすけてもらったことがあります。15さいのとき、なんきんまめやをおいだされ、ねるところも、たべるものもなくてないていました。こじきのオッサンは、ぼくにムシロをかしてくれました。あたたかいサトウゆを、つくってくれました。うちにかえるでんしゃちんまでくれました。そんなことがあるので、ぼくにはろくべえのうれしいきもちがよくわかります。ろくべえよかったなあ。


こじきのオッサンとかなんきんまめや、ムシロといった単語、を娘に何?ってきかれたらうまく言えない。
こういう時代を生きてきた人の書いた絵本がまだ読めるということ。ありがたい。
灰谷さんは、ろくべえ側のきもちだったのか。