沖田×華 透明なゆりかご2巻
- 作者: 沖田×華
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/10/13
- メディア: コミック
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私、1巻の感想ってろくなもんじゃなかったね。
中絶の圧倒的数字にヤられてただけだったね。浅はか!
×華と一緒に産院で働く果月ちゃんの話がいちばんつらかった。
子供が嫌いな果月ちゃん。
生まれたばかりの子どもに「かわいそー」と思う。
だって、これから圧倒的に嫌なことの方が多いのに。
生まれてこなかったらこんなつらい思いしなくていいのに。
私は川上未映子を思い出す。
川上未映子も昔、そんなことをエッセイで書いてた。
「乳と卵」の緑子も、そんなことを思ってた。
出産が、おめでたきものとしての絶対的エースなのはわかっているけれども、肯定的ではない意見があるのはわかる。
それに、妊娠出産はしんどい。
だいたい女だけががんばらないといけない。
女は死ぬかもしれないし、相手の男(旦那であってもだ!)が向き合ってくれない場合もある。
人生が変わる。生活が変わる。
一個人を誕生させるというどえらい事を してしまうんだから、「オメデトウ!!」だけでは済まされないんである!!
せやけど、現場はやっぱり感動的で、赤子は、しんどいとかつらいとか、これからどうしようとかそんなぐちゃぐちゃをぶっ飛ばすほどのすごい生命力を持っているよと
結局は、「よかったね、おめでとう!」としか言えないんだなー、と思わされるこの漫画はすごい。
面白かった。