ただ読んだ本を記録していくだけのここ

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野原広子 ママ友がこわい 

私にはママ友が存在しないのでわからんのだが、
こういったママ友同士のいざこざがそこかしこで起こっているのかもと考えれば
娘を連れて行く公園で幼稚園帰りの子供らを遊ばせながらまじでずっと喋ってるお母さん方(集団)の見方も少しは変わるってものよね。

仲良しだと、私の気持ちをわかってくれるのはこの人だと、思っていたママ友からいきなり手のひらを返され、無視される毎日は辛かろう。
役員を押し付けられたり、嫌みを言われたり。
ママ友ってやつァ、「子供が仲良しなだけ」で友にならねばならないっていう逃れられない運命なんだな。
しんどいな。
どうにかして高見の見物、としゃれこみたい一件。

あとねー、これはママ友というより「ふたりめ問題」を残酷にえぐりだしてくれたわ。
まわりの「ふたりめはまだ?」「ふたりめかわいいよ、つくりなよー」といった能天気な発言に
うっせえ!!わあっとるわ!!できたら言うからだあっとれや!あと、つくりなよー、ちゃうわ!クックパッドののお手軽レシピちゃうねんぞ!おっまえなあ、つくるってなあ、段階に段階を重ねてやな、パソコンのブラウザの検索履歴は生々しくなっていく一方でな、苦悩の末に叩きたくもねえ産婦人科の門叩いてやな、叩いた先には妊婦がゴッソリいるな、そんな地獄を想像しては動けずにな、あ?もうええか、とにかく私にはそういった話題を提供すなよ、全力で私は、「最近はまっている深夜アニメのどこがアツいか」みたいな話題に持っていくからな!そんな話ききたくないやろ!な!!!
って叫びたいものよね。
主人公ママと、そのママ友は「ふたりめ問題」を同じように悩みを抱えていて、それがいけなかったね。
「あの人(ママ友)に先を越されたらどうしよう」って思ってしまうから。

主人公は、子供がひとりでも、充分じゃないかって思えるのだけど、
そのきっかけをくれた夫のおばあさんの言葉がよかった。
「子どもが一人ということは、苦労も一人分ということで、それも幸せだよ」
ってさ。
「おばあさんが言ってくれた言葉」だから素直に受け取れる。
私もおばあさんになったら、悩める若人を救いたいものよのう。
(ママ友かんけいなくなった)