ただ読んだ本を記録していくだけのここ

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羽海野チカ 3月のライオン10巻

言わずもがな(おもろいでっせ)、という感じです。



以下盛大にネタバレ。







いち、にの、さんはい

今回「うっぎゃあああああ!」ってなったのはあそこでしょ。
川本姉妹の父親が出てきてからのハラハラ感ったら!あんなハンサム中年だとは思わなかった…っていうのでざわざわするし、零くん(なんて呼べば一番しっくり来るのかわからない…)の、川本家父親に対するあまりの堂々たる対応ぶりにもざわざわするなーと思ったけど、ひなたがイジメに遭っていたときも、こんなんだったか…と思った矢先のあの展開!
まさかの!
ひなたへのプロポーズ!なのかな?

うっわそうなのいつから!?と思い起こせば思い当たるシーンはたくさんあるし、納得はできるのだけど、いやでも、そこまで零くんの中で話は進んでいたのか!というところに驚かされた。
私は、「3月のライオン」の読者として、主人公の零くんのことを、全て知っていると思い込んでいた。生い立ちを知っているから、モノローグが読めるから。何がさみしくて、何がうれしいか、知っているから。
だけど、なんにもわかってなかったんだ!底が知れない!っていう驚きだった。
他人の全てを知るなんてことは、不可能だ。それを漫画のキャラクターから痛感させられるとは…
こわい!生きてるんじゃねえの、桐山零!すげえよ!羽海野チカさんは、紙の上で一人の人間を生かしてるよ!!