ただ読んだ本を記録していくだけのここ

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ナルトのこと

新刊はぬかりなく買うけど全然読まずに本棚にたまってく、お前なにがしたいん?という不思議な漫画。いや、読めよって話なんだけど、もうなにがなんだかわからないのよ私、ついていけてないのよ私。

合わせて買ってるブリーチはついていけている。この差は、ブリーチは基本的に一対一の戦いなのに対して、ナルトってば大勢で戦ってるから。もうわけわかめ

だけど世間ではナルト終わったって話題になってて、ジャンプ読んでない私は、「あらまあ、そうなの…」って少し感傷的になったりしてさ、ここらでいっちょ開ききった私とナルトの距離をぐっと縮めるべく、私のナルトへの思いをぶちかましたいと思う。

長いよ、だって15年。いや、それ以上。


私が中学生のとき、まだジャンプを定期講読していたとき、岸本先生の「カラクリ」という読みきりを読んだ。
ナルトっぽい少年が主人公で、悪行の限りをつくすアンドロイドみたいなやつを倒す話だった。
私は、この「カラクリ」が妙に気に入り、これだけを切り離して捨てずにとっておいた。(しかし、現在はどっかいってしまった…)
絵がすごく好みだった。いちばんの見せ場の「敵を倒すシーン」が、とてもかっこよかった。たぶん一枚絵で、主人公の少年の腕が細かいパーツにぶわーっと分かれていた…ような…
その絵を見て、わーっ、スゲー!って思った、また読みたいんだけど…

それからいつのまにかジャンプを読まなくなって、高校に入ってかわかみじゅんことかにはまって、全く違うジャンルの漫画ばっか読んでいたんだけどある日、本屋で「ナルト1巻」を見つけた時は「あっ!カラクリの人の絵!」ってすぐにわかった、読んでみたかったけどマジでお金が無かったので、(かわかみじゅんことかの漫画って高いから)そのままにしておいた。
数ヶ月経って、くじ引きの席替えで隣の席になったA山さんと仲良くなった。
A山さんは漫画が好きらしくて、漫画の話ばっかりしてたら、「これおもしろいよ」って貸してくれたのが「ナルト」だった。私は再び「あっ!」となる。あー、やっぱりおもしろかったんだ!と、ありがたくA山さんから、既刊の3巻まで借りたらやっぱりめっちゃ面白かったのだった。
それから、5巻あたりで「ナルト私も買うわ!」っつって買い始める。で、今に至る。最初の頃の帯は、ぐっとくるものがある。

最初は本当に面白かったなあ。友達に、「また読んでんの?」って言われるくらい読んでたなあ。
我愛羅とか大蛇丸とか、「どうやって倒すんや…怖すぎや…ブルブル…」ってまじでハラハラしていた。
ナルト自身がまだ発展途上だったので、レベルが上のキャラクターの戦いはマジでスゲー!って楽しめた。
イタチの初登場、ごっつい男を想像してたのにあんな風体で「ギャー!なで肩ー!」とか盛り上がったし(無論ひとりで)、万華鏡写輪眼とか「カッケー!」って盛り上がったし(無論ひとりで)とにかく新刊が出る度に楽しんでたし、岸本先生の絵は大好きだった。

だけど、いつからだろう…その高揚がなくなってしまったのは…
やっぱりナルトが強くなってしまって、「こ、この敵どうやって倒すん…」みたいなハラハラがなくなってしまってからだろうなあ。
結局勝つって知ってて、そして勝つまでの行程にも興味がわかなくなってしまったので、今のような状態になったんだ私は。
絵柄も、以前の泥臭い感じがなくなってしまった気がする。
「このコマいらないような…」とかいう邪念も出てきていた。えらそうに。
いまだにカカシ先生なんで万華鏡写輪眼持ってんのかわかってないし。

だけど、ナルトが終わってしまって、やっぱりちょっとさみしい。中学生まで、私は遡った。A山さんのことも、久しぶりに思い出した。なんだかんだで、私の青春の思い出の一端を担ってくれていた。最終巻が出た暁には、最初から読みなおそうと思う。