ただ読んだ本を記録していくだけのここ

ただ読んだ本を記録していくだけです

映画 悪の教典

 本じゃないけど、楽しかったので。

 

3連休ってもどこにもいかないので、漫画を買いに行くついでにDVDも借りてみることにした。

アフタヌーンの別冊みたいな雑誌で、「悪の教典」の漫画が連載されているのを読んで、
あらこれ、面白いわネと思ったので「悪の教典」を借りてきた。
原作は貴志祐介だし、面白いでしょ!
と思って見たらマジで面白く、
昨夜見たにもかかわらずいまだに心の中がスタンディングオベーション状態なのだった。
ああ、楽しかった。見ててすごく楽しかった。

話はすごく単純で、サイコパス教師の蓮実が、自分の思い通りに事を運ぶために
自分のクラスの生徒を片っ端から殺していくの。
そんだけ。
(厳密にはサイコパスではなかったけど)

というふうに、笑うような映画ではないけど、私はかなり笑ってしまった。
あんまりにも人が殺されすぎて、笑ってしまった。

通り道に、サッカーボールがあったら、蹴るよね。通るのに邪魔だし、サッカーボールだし。
そんな感じで、サッカーボールを蹴る、ように行われるあまりにも軽快な殺人、殺戮。
また殺戮時に使われてる音楽が軽快なので、
途中で、あ、楽しい、うわあ、スゲーって可笑しくなってきてしまうのだった。
私は彦摩呂になり、「殺戮のメリーゴーラウンドや~」とか思ってた。

蓮実が、生徒の集団に猟銃ぶっ放す前に、「ちょっと待ってね~」って感じで雨合羽を着る、返り血を防ぐためだ。
そこが好き。

一方で、殺される側の生徒のパニック、スリルもきちんと味わえる。
ああ~!叫んだらダメ~居場所ばれるやん~!ほら言わんこっちゃない!!
って、楽しいわ。

ああ、いいもん見た。
見ながら、心の中でずっと、貴志!祐介!(原作)伊藤!英明!(主演)三池!崇史!(監督)
って、ひとり叫ぶ。うるせーよ。

あと、よく流れていた「マックザナイフ」、あんなにえげつない歌詞が付いていたとは知らなかった。
ゾッとしたとともに…イカス!!


フィクション最高!
フィクションならこんな酷い話でもこんなに楽しめる。
フィクションならすべて許せる。
フィクションに禁忌なし!

 

…このあと、ドラマの「白い巨塔」DVDも見たのだけど、主演の殺戮教師・伊藤英明が気弱な医局員役で、亡くなった患者の遺族に謝りに行こうかどうしようかと菓子折りの袋をギュウと持ちつつ陰から窺っていたりしてなんかシュールだった。
つうか、伊藤英明…好きになりそうだなあ。