ただ読んだ本を記録していくだけのここ

ただ読んだ本を記録していくだけです

岩本ナオ 町でうわさの天狗の子12巻

町でうわさの天狗の子 12 (フラワーコミックスアルファ)

最終巻。さみしい。
「本屋で目当ての本を見つけること」に最上級の喜びを求めている私なので
この新刊を、本屋でなかなか見つけられずにいたため、もう少しで店員に食って掛かるところだった。
「昨日発売のフラワーコミックスしかも町でうわさの天狗の子がないってどういう料簡ですか品切れですか昨日発売したばかりなのにどうしてないんですか」
ってなんて言おうと思案していたら、他の漫画のポップの陰になって積まれてあるのを発見した。
ばかやろう!!

まじばかやろう!!と思って最後の1冊だった限定版を手に取り、
(この限定版が品切れしていたら私は暴れていたかもしれない)
乙嫁語り6巻」と共にレジへ。

帰って、バリバリとビニールを破り、読む読む。
最初の方で、泣く私。やっぱり泣くよね、と思いながら読む。
ずっと泣く、泣きながら読む、もう少しで嗚咽がでるところだった。

私はミドリちゃんが好きだった。
生徒会選挙で「負けたくない」と泣いた時からずっと好きだった。
秋姫の一番の友達はミドリちゃんだった。
それが、今回、瞬くんとのつながりもあったんだなっていうのがわかって、
私はミドリちゃんになって、あの漫画の世界に行きたいと思った。
ミドリちゃんが、秋姫と瞬君の、ふたりの、ふたりの関係を一番見守れる位置にいた。


私は、大学生の頃、岩本さんの「スケルトンインザクローゼット」を読んでからずっと追いかけていた。
この話は、天狗って、なにそれ…すごい、そんな発想ないわ!!と思って、この連載はすごく楽しみだった。
それが、本当に完成された世界観で、天狗の世界と少女漫画の醍醐味も味わえつつ、完璧に終わってしまったので
私はその完璧さにも泣けるのだった。

秋姫、よかったねよかったね!!って普通にそう思う。
そして瞬君は少女漫画における完璧なヒーローだったと思う。

あと、モミジちゃんは、秋姫のことが好きだったん…だよね??

泣きすぎて、細かなディティールを見ていないのでまた読まなければ。

岩本さんの描く花畑が好きです。