倉橋由美子 貝のなか
パルタイ・紅葉狩り 倉橋由美子短篇小説集 (講談社文芸文庫)
- 作者: 倉橋由美子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/11/08
- メディア: 文庫
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私の中のベストオブ倉橋由美子、
ベストオブ小説、
月一回は読んでる、貝のなかよ。
パルタイもいいんだけど、
やはり、ドキドキ女子だらけの寮生活!は魅力的よねえ。
女子のグロテスクな生活が集結されてて
そりゃもう、倉橋由美子のグロテスクな表現ったらほんとに
…軽く吐き気を覚えるほど。
好きです。
4人の歯科女子大生は寮という名の、猥雑な貝のなかにおさめられる。
そこは、
外に見えるはトリコモーナスの部屋
めぐる月経の臭気
万事しまりやで入浴料を節約する同室者の臭気
不吉な黒い下着
はびこる同性愛的関係
というものにまみれた耐えがたき環境であった。(とにかく臭気が凄まじい…)
そんななか「わたし」は革命党に属す「かれ」に会いにゆく。
「かれ」は清潔感にあふれているんだよね。
あと、好きなのはネーミングの素晴らしさ&可愛らしさ。
主人公は「わたし」なんだけど
同室者の3人の女子大生たちの名前。
「P・イクラ」「V・スジコ」「Y・タラコ」だよ。
可愛いね。