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ただ読んだ本を記録していくだけのここ

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綿矢りさ、しゃもじ

小説

これを読んだんだけど

しゃもじは必ず濡らしてね

というメッセージをわたしは、綿矢りさから受け取った。

主人公の女の子は、同棲相手の家での炊事、きちんとしゃもじを濡らしてごはんをよそっていた。

綿矢りさの何年か前の作、「勝手にふるえてろ」の主人公の女の子は、しゃもじを濡らさずにごはんを盛る女に憎悪を向けていたのを私はよく覚えている。
おかげさまでしゃもじを濡らすたびに私は綿矢りさを思い出すことになり、それってけっこう毎日で、私はちゃんとしゃもじを濡らしていますよ、と、綿矢りさに報告している。脳内で。

だから、またしゃもじが出てきて私は嬉しい。