ただ読んだ本を記録していくだけのここ

ただ読んだ本を記録していくだけです

入江喜和「たそがれたかこ7巻」恐怖を与えてしまう恋心

私は前巻感想で、「たかこさんはきっと碧海くんとどうこうなりたいとかは全然思ってなくて、ナスティインコの谷在家くんが好き、その谷在家くんゆかりの公園に来れて嬉しい、碧海と一緒に来れて嬉しい、10代の頃の私が救済されているようで嬉しい…そんな気持ちがぐっちゃぐちゃになって、それをギュー!とまとめて思わず出たのが「ねえ、好きだよ」だったんだと思う。」
と書いた。瞬間的に、気持ちが盛り上がっていただけだと思っていた。しかし、たかこさんの碧海への思いはけっこうガチだった。私はびっくりしてる。
しかしたかこさんはその思いを「気持ち悪いもの」とカテゴライズしているので
、それどころか「気付かれたら恐怖を与えてしまう」と思っているので(まあ、わかるが…)碧海とどうこうはならないだろう。これはたかこさんの心の機微を楽しむ漫画なのだ。たぶん。

不登校で拒食症?になってしまったたかこさんの娘・一花ちゃんが、美しいマキッペ(美馬さんの彼女、劇団員)を見て、ときめいていたのがすごく嬉しかった。一花ちゃんが、変われるきっかけになったらいいなと思った。
美しい人ってすごい。私も元気がなかったとき、金曜ロードショーの「パイレーツオブカリビアン」をボーッと見てたら、キーラ・ナイトレイが美しくて美しくてなんか、「ハッ!!」ってなったのを覚えてる。目が覚めたというか。

気分が沈んでいるときに、元気になれる(は大袈裟だな、気分転換になる、くらいかな)きっかけ、をたくさん知っているといい。
たかこさんは、ナスティインコを聴く、ラジオをきく、美馬さんのお店に行く…
など、増えていってるのが羨ましい。
気分は簡単なことで落ちるけど、対処法をたくさん用意したい。歳をとると、対処法は増やしていけるのかもしれない。

一花ちゃんが学校へ行きはじめたことで、改めて学校の恐ろしさを実感。
学校では、勉強ができて人気者の奴がいちばん偉くて、声がでかいものです。無神経でもそれが正義、学校とは何て恐ろしい…
今考えるとなんであんな奴がえばってたのかわからん、と思うこと多々あり。