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押見修造「ぼくは麻理のなか8巻」女の子どうしの体はぴったりあてはまる

本編の考察は結構どうでもよく、私は絵面にとにかく圧倒されている。
凄みが増してきている。作者が「麻理のこういうところが描きたいんだよ!!」という意気込みを感じる、麻理の一挙手一投足を、私たちは見せつけられている。思わず拝む。
絵のタッチが、ざりざりとしてきた。
いくつもの細かい線で画面がつくられ、トーンの出番がなくなってきた。
古い映画を見ているような、夢の中にいるような、そんな画面で話はすすむ。
夢か現かわからない…
なんだかくらくらとする。

最初は「功と麻理」の話だったのに、最近は「功と柿口さん」の話になってきた。
「功と柿口さん」はもう友情を越えた関係のなかにいる。
ふたりは、布団の中で抱き合って眠った。淫靡であたたかそうだった。功(麻理)は胸元に柿口さんの頭を抱いていた。ふたりの体はパズルのピースのようだった。私は「女の子どうしの体ってほんとうにぴったりあてはまる」という言葉を思い出していた。
南Q太の「あたしの女に手を出すな」という漫画に出てくる。私は、「どういうことなんだ…どうぴったりあてはまるんや…」と疑問だった。それが解決した。女の子どうしの体は、ぴったりあてはまった。
ウワーーーッ!なんやねんな、もー!ありがとうござい、ます!


しつれい。
「母と娘」の物語でもあるような流れになってきまして、なんて業の深い漫画なんだと震えています。

前巻までの記事
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