ただ読んだ本を記録していくだけのここ

ただ読んだ本を記録していくだけです

そしてまた漫勉

萩尾先生の漫勉にひれ伏していたところにまた次の漫勉、また次の漫勉!!
ちょっとまって!一週間じゃ受け止めるのに短すぎるよ!つらい!情報量が多い!

てな感じで漫勉、めちゃくちゃに面白いですね!って誰かと話をしたい、そんな感じでブログをかいています。

先週は、「アイアムアヒーロー」の花沢健吾先生だった。
花沢先生は、「きっと英雄(アイアムアヒーローの主人公)みたいな人なんだろう」とうっすら思っていたのだけど、まあ、英雄みたいな人でありました。というか、ご自分の顔をトレースして英雄を描いていたのでびびった。まんま、英雄だったのですね!!
比呂美ちゃんも誰かの写真をトレースしていたが…誰かモデルがいるのだろうか。
読んでいるときは全然気がつかなかった、というか注視していなかった比呂美ちゃんの描き込み、リアリティの追求、背景に溶け込むキャラクター…
ははあ、こんなふうな矜持を持って描いていたのかと驚く。

花沢先生の後ろにあったたくさんの巨大パネルがなんなのか、とても気になった。



今週は、五十嵐大介先生。
私は、あまりこの人の作品を読んだことがなくて、というのも、漫画に漂う「圧倒的画力そして手書き感」「圧倒的イマジネーション」に頭がついていかずに気持ちが悪くなったことがあるからだ。
たしか「魔女」という単行本を読んだときにそれは起こった。
私は五十嵐大介ワールドについていけなかったのだった。
この人はすごく絵がうまくて、自分の頭の中にある「描きたいもの」をそのまま絵にできる人なんだろうと思った。
それは今週の漫勉を見て確信した。
五十嵐先生は、ただのボールペンを手に取り、下書きもなにもないところにしゃっしゃっ、と線を引いていき、見事な風景を描いていた。そのあと、トーンを原稿全体に貼り、また、しゃっしゃっ、とトーンを削っていった。
わけがわからない。手元を見ているだけでは何をやっているのか、わからない。
でも、出来上がった原稿を見てみると完璧な風景画が出来上がっていたのだった。
ああ、脳内に、ちゃんとあるんだな、描きたいものがちゃんと出来ているんだな、と思った。 

そして、確かに女の子がかわいい。そしてそのかわいい女の子は、「自分の作品は女の子がかわいくなかったら誰にも読んでもらえない」というようなことを仰っていた五十嵐先生が、「意識的に」女の子をかわいく描こうとしての、かわいい女の子なんだった。睫毛の生え方が素敵だった。

あと、影響を受けたのが少女漫画だっていう話も面白かった。漫画家の人の口から、別の漫画家の人の名前が出てくるのってワクワクドキドキするのはなぜだろうか。


来週は古屋兎丸先生だ!!!
楽しみすぎて「インノサン少年十字軍」を読んじゃったよ。