ただ読んだ本を記録していくだけのここ

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山岸凉子『テレプシコーラ』千花ちゃんのことがまだくやしくてたまらない

あ、すいません、盛大に、それは盛大にネタバレしています。




実家の母に貸していた山岸凉子テレプシコーラ」全巻を何年かぶりに返してもらって読んだのだけど、やはりつらい。
千花ちゃんを見ると涙が出てくる。私はまだ、千花ちゃんがいないことが悲しく、くやしい、許せない、納得できない!!!と思っている。
千花ちゃんの通っていた学校に怒鳴りこみたい、あいつにちがいない殺す!!!あたしが!一族郎党抹殺したる!!!と思っている。
連載がとっくの昔に終わっていて、主人公の六花ちゃんも次のステップに意気揚々と踏み出しているってのに、私はまだ千花ちゃん千花ちゃんゆってる…。
単行本を見て帯のコピーを読んではじわじわと泣いて、台所でうずくまる。食事の用意ができやしない。
そういえば千花ちゃん、太りたくなくてお弁当を捨ててた、だけどお母さんのカレーは食べようとしてた…うう…

食事の用意はできない。


なぜこんなに悲しくてくやしくて納得できないのかというと、千花ちゃんの自殺が全く意味がわからなかったのと、しかし意味がわからない反面、思い当たる節がありすぎにあったからだ。
「知ってる人が自殺したリアル」が千花ちゃんの死にはあった。

その数年後、私の友人が、意味不明な死を遂げた。
意味不明すぎて、なにがなんだかわからなく、なんでなんでなんでっておもうだけだったが、後からよく考えてみると、思い当たる節が、どんどん出てくるのだった。
そうなったら、もうこちらとしては後悔しかないのだ。
あのとき、サインは出ていたじゃないか、助けられたはずだ、もっと関わればよかった…等々。

千花ちゃんのときと、一緒だった…

友人の死と並べていいのかと思うけど、一緒だった…

千花ちゃんは、生きていた…

2部でも千花ちゃんの出てくるところは涙涙。