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女子の嘔吐が見たいなら 押見修造 ぼくは麻理のなか7巻

 

ぼくは麻理のなか(7) (アクションコミックス)

ぼくは麻理のなか(7) (アクションコミックス)

 

 

巻を追うごとにねじれまくっていく展開と美しくなっていく麻理と依にぞわぞわしっぱなし。

家に帰らない依を見つけ出した麻理は、「ぼくは依さんが好きだ」と言ってしまう。
ああ、小森in麻理の気持ちは、麻理ではなくて依に向けられてしまった。
いや、もちろん、麻理への気持ちはあるけれども、小森の精神ははどうやら真理と同化をし始めていて、
「小森ではない別の人間」になってしまっている。これは前巻でその片鱗が出てきていたけれども。

小森の精神は、麻理の肉体に引っ張られている。
麻理の記憶のフラッシュバックにより、麻理のなかにいる小森はもう小森ではなくなっていく…
思いを向けていたはずの麻理はいない。自分自身になってしまっている。
視界にはいつも依、一番近くにいてくれたのは依、好きになるのは、まあ当然、かな…。

「ふみこ」という名前の謎を解き明かすべく、記憶の中に出てきたであろう遊園地に出かけ、観覧車に乗った麻理と依。
麻理の記憶が一気に蘇り、どうやら「ふみこ」は、一番最初に麻理につけられていた名前らしく、
父方の祖母がその名前をつけたようだ。
しかし、その後、祖母が亡くなったことによって、麻理の名前が「ふみこ」から「麻理」にかわった…
どうやら祖母と母の確執があったようだ。

ああ、ぜんぜん先がみえない!!!!
麻理の名前が「ふみこ」だったことと、麻理の中に小森功が入ってしまったことと、もうまったく結びつかない!
どうなるねんな、もーー!!
というかんじです。

今回のどえらいハイライト。
遊園地から帰宅した麻理は、お母さんの顔を見た瞬間に思いっきりゲロを吐く。
漫画における嘔吐シーンて、吐いているキャラクターは「おええ!」とか言いながら後ろを向いているので
ゲロはあんまり描かれていませんよね。
「ビチャビチャ」とかいうゲロが吐き出される効果音がまあ、あるだけで、ゲロそのものはリアルに描かれませんよね。
この漫画はすごい。
おもくそゲロ、描かれてた。
結構な顔アップの麻理が口を押さえながら、ゲロを吹き出していた。
あら…これ、きっと遊園地で食べたアイスクリームね…とか思っちゃったりして。

すごいわ。さすが、経血のべっとり加減を描いてくれた漫画。
押見修造先生!!すごいっす!!
人間の体液、分泌液、排泄物、をがっつり描いてくれることがこの漫画の見所になってしまっている私の中で。
スパイス効きすぎ。

他にゲロがっつりの漫画ってないのか。
なるたる」のアキラちゃんが教室でぶったおれた時にゲロ吐いてたのはさっき確認した。

 


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