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ただ読んだ本を記録していくだけのここ

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北野武 たけしくん、ハイ!

たけしくん、ハイ! (新潮文庫)

たけしくん、ハイ! (新潮文庫)

ビートたけしの小さい頃の話をビートたけしが話してくれる、そんな本。
子供のときに読んだことがあって、スゲー面白かったのを覚えてて、たけしのお父さんの形見のはなしと、貧乏な友達の家を倒してしまったはなしを読みたくて、図書館で借りてきた。

「うちのおやじってのはさ、」「やんなったよね、俺。」「あれ、情けなかったなあ。」
って、ほんとにたけしが喋ってるみたいに書いてあるので読みやすいし、テンポがいい。
口語体は私はだいすき。ふだん喋ってる言葉がまんま、文字になっていると楽しい。

たけしの家はけっこう悲惨で、お金をかき集めても、質屋に吊るしてあるグローブが買えなくて、泣きながら帰ったら親父が母親殴ってて、プラスお祖母さん(おやじの実母、80代)も蹴飛ばされてるとか、もう悲惨なんだけど、たけしも「あれはやだったなあ」とか言ってるんだけど、そこはかとなく「ほのぼのコメディ感」が漂っているので、なんか笑ってしまうのだった。
いちばん印象に残っているのはやはりお父さんのはなし。
家でクリスマスやろーって、母親と子供たちで盛り上がってるところにおやじ帰宅、ペンキ屋(たけしん家はペンキ屋)にクリスマスもなにもあるかいバカヤローって暴れてケーキひっくり返すおやじ、子供泣く、おやじはまた飲みにいく、おやじが去った玄関には、
紙袋に入ったクリスマスパーティーセットが!!
お父さん、どうしようもなくなっちゃったんだね!みたいなのは、もう本当に本当に切ないんだけど、笑えてくる。
たけしのお父さんが、実際、近くにいたら迷惑な人だけどみてる分にはおもしろい、寅さんみたいにみえて、憎めないのだった。


私の知らないたけしの情けないかもしれないけど懐かしい幼い日々(昭和20年
から30年代かな?)が、なんか「ちびまる子ちゃん」のアニメ見てるみたいに、身近に感じられる。
たのしい。