実家の本棚
パールバック 大地
トルストイ アンナ・カレーニナ
モーパッサン 女の一生
嵐が丘
ロマン・ロラン ジャン・クリストフ
スタインベック 怒りの葡萄
これらは実家の本棚にあった世界文学全集の背表紙を毎日横目に朝ごはんを食べていたのでいつの間にか覚えて今も覚えてるけどこれらの本、一冊も読んだことはない。
文豪とその名著の組み合わせ。名前だけ。
そしてそんなエピソードが、山岸凉子の漫画のなかにあって、あっ、と思ったこともある。
妹が、頭のよい姉にバカにされるというようなエピソードだった。
いやあ、それにしても、どれも読む気が起きない度がスゲエよ。
なんだよ、「大地」って!「怒りの葡萄」てー!
江戸川乱歩にはまってから、全集のなかのエドガー・アラン・ポーだけ読んだ、ポーは面白かった。
江戸川乱歩も実家の本棚にあった。
小5で初めて読んで、私は衝撃、連絡帳に毎日書かなければならない日記に「江戸川乱歩の、人間椅子っていう小説がおもしろかった」と書いたほど。
しかしその日記の担任の返答は「人間椅子ってなに?」だったので、あれー先生って先生なのに江戸川乱歩も知らないんだ…って思って、大人に対して少し失望した。
それまで私は、実家の本棚にある本は漫画しか読んでなかった。
けど、小説も面白いんだなあとわかったのでどんどん読んだ。
江戸川乱歩のほかに、横溝正史、筒井康隆、夢枕獏、星新一、塩野七生。
森茉莉、澁澤龍彦、稲垣足穂。(ここらへんでなんか毛色がちがってくる)
ナンシー関も面白かったなあ。
漫画は手塚治虫、横山光輝、水野英子、諸星大二郎、つげ義春、大島弓子、萩尾望都。つげ忠男もあった。どおくまんも。
親の趣味に乾杯、といきたいところ。
台風で家が水浸しになり、ほとんどの本は捨てられてしまったけど、実家の本棚は日々更新されていてまだ楽しい。
最近は漫画の「イノサン」が全部揃っていたりしてびびる。
そして母が「ここ笑える」つって教えてくれる。(ベルサイユのミュージカルシーンだった)
本棚なんて自分の頭の中全開にしているようなもんなのに、子供になんの抵抗もなく提供してくれる親…ありがたい。
私も子供に本棚を提供しようと思う。(本を隠したりしないようにしたい)
読んだ本のことではないけど。
マノンレスコーてのも今思い出した。