木尾士目 げんしけん二代目の八
- 作者: 木尾士目
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/12/22
- メディア: コミック
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斑目が誰かを選ぶエンドか。選ばないエンドか。
今回は、斑目視点から見たハーレムの状況がわかって面白い。
アンジェラとスーは、現実味がない。
波戸くんは、男だってわかっていても、「女としての」存在感がすごい。
バレンタインで本命チョコをもらってしまい、有り得ないほど赤面、すごくうれしく思ってしまった斑目。
笹原妹は、もっと露骨に「現実の女」として迫ってくる。
斑目は波戸くんに陥落させられそうになっていた。
前巻までは、波戸くんの「内面」ばかりが描かれていた。今回からは、波戸くんの外観、傍から見た波戸くんがどんなふうなのかが描かれていた。
波戸くんは、斑目が相談相手として選んだ久我山が言う通り、「あざとい女」そのものだった。その「あざとさ」に斑目は徐々にやられている。
そして、波戸くんはいくら女装が完璧でかわいくても「実は男」というハンディキャップがあるが、斑目にはそれがプラスに働いているのもポイントである。
「本当は男だから、安心」だという。斑目は基本、女がこわいから。こわいというか、わからないから。
だけど波戸くんは、男だから、考え方とかが、わかる。
バレンタインも、アンジェラやスーからもチョコをもらったけど、波戸くんからもらったのが一番うれしかった…。
どうすんねん…
そんな悩み(男子に惑わされる)を吹っ飛ばすべく、笹原妹の勤めるキャバクラへ行ってみる斑目…。(久我山もいっしょ)
笹原妹との関係もいいなと思う。
ズケズケ言われるのが斑目にはいいんじゃないかと。
はあー。私は、矢島さんを応援しているので、波戸くんは、斑目に振られればいいなと思っている。
矢島さんだけが、波戸くんを男として見ていてドキドキしてるのがかわいい。
しかし、波戸くんと斑目の複雑な関係は複雑すぎて目新しく、読んでいて超楽しい!
(1巻の斑目見ると意味もなく笑いが止まらない。)
あと、斑目がハーレムで悩んでも、笹原や田中に相談できないっていう事実がなんだかつらかった。彼らの彼女たちのコミュニティーが強いので、相談内容が筒抜けになってしまう可能性があるから。男の人も大変なんだなあ。