萩尾望都 AWAY
萩尾望都のSF。
世界から大人(18歳以上)がいなくなり、子供だけになる話。
大人はいなくなったわけではなくて、どういうかわけか、「大人と子供の世界に別れた」ので、大人は大人の世界できちんと存在している。
パラレルワールド的なもの?
18歳の誕生日を迎えた子は大人の世界へ行くし、大人の世界で生まれた赤子は子供の世界へいく。
タイトルの「AWAY」とは、大人の世界から見た子供の世界の通称。大人の世界は「HOME」と呼ばれている。
世界が子供だけになったら、すごい怖い。いまのところ、怖いことしか起こってない。放置される赤ん坊、大人の目が無くなったがゆえに好き勝手をするやつもいる。
凶暴化した引きこもり男子が、小さい子を殺した、その男子を、「こいつはまたやる」という危機感から、殺したりする男子もいる。
怖いなあ。
頼りになる年長者は、18歳になると、大人の世界に行くため消えてしまう。
これからどんなことが起こるのか、怖くて楽しみ。
病気になったときは?
犯罪が起こったときは?
働く大人がいなくなったら、ライフラインは止まるだろう。
どうするのーー
子供だけ…っていっても、高校生も含まれる子供っていうところがおもしろいね。