ただ読んだ本を記録していくだけのここ

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百田尚樹 風の中のマリア

 

風の中のマリア (講談社文庫)

風の中のマリア (講談社文庫)

 

 何かと話題の百田尚樹を初めて読んだ。

これは、父のおすすめ。

私が実家の本棚を物色していると、これすげーおもしれーぞ、ってこの本を持ってきてくれた。ありがとう父ちゃん。

 

オオスズメバチの働き蜂、マリアが主人公の小説だった。

登場するキャラクターは、ほとんど虫。虫むしむし。

虫が、自らの生き様を語り、戦い、死んでいく。

虫なのに、語り草がかっこいい。

虫なのに、名前がキルステンとかルチアとか、かっこいい。

 

これからハチを見る度に、「君たちも立派に働いているのだな」みたいな、敬意を払いたくなる、そんな熱い話だったよ。

ちょっと世界が広がった感じ。

今まで何とも思っていなかった、というより邪魔に思っていた虫までにも、「よっ、景気はどうよ」みたいな声をかけたくなる。

今日は蝶が飛んでいた。

蝶はハチのえさにならないらしいよ。

 

しかし…私はハチは大丈夫なのだけど、幼虫とか、イモムシが本当に苦手で、字で見るだけでも辛いので、そこがちょっと辛かった。