ただ読んだ本を記録していくだけのここ

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萩尾望都 A-A´

 

A-A’ (小学館文庫)

A-A’ (小学館文庫)

 

 

赤いたてがみのある、一角獣種の話。

3人の一角獣種のキャラが出てくるけど、みんなかわいくて好き。

 

「A-A´」

宇宙の調査員、アデラド・リーの話。

つうかアデラドのクローンの話。

本物は死んじゃったからクローンがかわりにやってくるのだ。

すごいシステム。

すぐに拒食症になってしまうアデラド、不憫でかわいい。

 

「カトルカース」

萩尾作品の中で、トリルはトップクラスに美少女だと思う。

そして頭があまりよくなく、(片言でしかしゃべれない)

感情を表現できず、一角獣種の実験のために卵子を採取されまくり、

最後にはあっけなく死んでしまう。

不憫ナンバーワン。

美少女で不憫。

 

「X+Y」

これはお勉強のできるタクトの話。

トリルに対しては強気攻めだったモリが、

タクトに対してはヘタレ攻めになっているな。

トリルの死、火星への移住で性格が変わってしまったのかも。

それにしても、タクトよ。

男と女に順繰りに変化する、そんな遺伝体質。

しかし、どっちでもいいや、というスタンスが素敵。

萩尾作品に出てくる両性具有というかどっちでもないというか、

途中で性転換を起こしてしまうとか、

そういうキャラクターのなんと魅力的なことよ。

タクトのほかに、

「11人いる!」のフロル、「マージナル」のキラ、

スター・レッド」のヨダカなど。

 

タクトも結構不憫だった、っていう。

お母さんが、男に変化してしまって目の前で自殺する、とか。